長岡商工会議所

お知らせ

人材確保と中心市街地の賑わい創出等に向けて要望書を提出
 - 令和5年度長岡市要望 -


 9月1日(金)、ミライエ長岡において、大原会頭、細川副会頭、原副会頭、渡邊副会頭、広川副会頭が出席して、磯田長岡市長へ要望書を提出いたしました。
 今回の要望は、本年5月~6月に開催した当所11部会で出された意見を正副会頭会議において協議し、下記の3項目を長岡市への要望としてとりまとめたものです。



【要望項目の要旨】
 
1.人手不足・人材確保に向けた支援策の拡充と若者の地元定着の促進
 人手不足は業種、業態を問わず、今や多くの企業にとって喫緊の課題となっています。少子高齢化の進展により、労働人口が今後も減少していくことは回避できない事実であり、地域の実情に応じた的確な施策の実行が、産業振興には大変重要であります。
 とりわけ、運輸、建設業においては2024年問題の克服に向けた対策が課題となっています。若者の地元定着促進については多くの企業が期待していますが、市内4大学1高専の学生の地元就職率は依然として低い水準にあります。こうした状況のなか、県内大学の学生や、県外大学に通う地元出身者にも対象を広げ、他市町村で実施している「地元就職した場合の奨学金返済免除」など思い切った施策が求められています。加えて、女性やシニア層の活躍、外国人材の積極的な活用の推進も併せて要望します。
 さらには、企業の人材確保に向けた、求人企業、求職者ニーズを踏まえたマッチング支援など市独自の仕組みを構築していただくとともに、若者が働きやすい環境整備に向けた支援制度の拡充を要望します。
 また、長岡市は首都圏からの利便性も良く、教育環境や子育て環境、医療・福祉環境が充実しているにも関わらず、アピール不足もあり「住みやすい街」というイメージが十分に伝わっていないのが実態であります。この点に関しても、一層の情報発信の強化により、定住人口の増加を目指していただく施策の拡充を要望します。

2.中心市街地のにぎわい創出による交流人口の拡大と長岡地域の魅力発信
  長岡駅前やメインストリートである大手通を含む中心市街地は、時代が変わろうとも長岡市の顔であり、県内外の来訪者を迎える玄関口でもあります。中心市街地のにぎわい創出こそが長岡市のイメージアップにつながり、その魅力発信を行うことにより交流人口の拡大が図られ、地域活性化に大きく寄与するものと思います。
 長岡が有する魅力ある地域資源を中心市街地で体感できるような施設の新設や、まちなかを歩いて回遊できるルートの整備、来街者の滞在時間延長により経済効果を生み出すための空間の整備やイベント開催等への支援策拡充を要望します。さらにはインバウンド促進に向けた案内看板の多言語化対応や公共施設の通信インフラ整備などを含め、情報発信力の強化を図っていただくことをあわせて要望します。
 また、待望のオープンを迎えた「ミライエ長岡」を核とした産学連携の一層の推進により、4大学1高専をつなぎ新たなイノベーションを起こすため、人が集い、交流し、多くの出会いで変化を生み出す活動と、産学官金、企業間連携による研究・商品開発や業務効率化を後押しする施策を、産業界と連携し推進していただくよう要望します。

3.米百俵プレイス東館の備品等等購入に伴う地元優先発注
 米百俵プレイス東館については、令和7年度のオープンに向けて建設工事が進められていくなか、当所も移転・入居するこの東館は、経営支援のワンストップサービスを実現する「産業連携・協働拠点施設」として大きな期待が寄せられています。
 長岡の経済・産業100年の計の礎と位置付けているこの東館については、入居する各機関の事務室等で使用する書棚や机、イス、パソコン等をはじめとする事務機器について、可能な限り、長岡市に本社を有する地元企業からの優先発注を要望します。
 社会環境が大きく変化し価値観が多様化する時代だからこそ、行政や支援機関と産業界が一体となり迅速な意思決定と着実な行動を起こすことが重要であります。上記の趣旨をご理解賜り、産業支援の核となる東館に共存する各産業支援機関への働きかけについても特段のご配慮をお願いいたします。

要望書の本文はコチラから

 また当日は、市幹部も同席され、課題解決に向けて行政と産業界が一体となって取り組む方策について意見交換が行われました。


  
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